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ビジネスに役立つ7つの心理効果

①ハロー効果
ハロー効果とは、人間の心理の1つで、対象物に対して後光を感じ取ると、対象の印象を歪めてしまう心理現象を指します。例えば、政治家の選挙演説に好感度の高い俳優が応援として参加すると、政治家が掲げる政策と俳優は全く関係ないにも関わらず、人は「あの俳優が応援しているんだから政策内容も良いに違いない」と思ってしまう傾向にあります。コマーシャルで好感度の高い芸能人が広告に起用されるのは、「ハロー効果」に則った合理的な宣伝手法だと言えます。

②ウィンザー効果
ウィンザー効果とは、ある特定の情報を得る際に情報の発信元から直接聞くよりも第三者を介して「噂」「◯◯さんから来た話」として聞く方が信憑性が高まり、信じやすくなるという心理学的効果です。この効果には、周囲の人と同じ行動をすると安心する「同調効果」や、「〇〇が流行っている」と聞くと◯◯に対して好意的な印象を持つ「バンドワゴン効果」などに見られる集団心理が影響しています。

③アンカリング効果
アンカリング効果とは、先に与えられた数字や情報(アンカー)によって、その後の判断や行動に影響が及ぼされるという現象を表す心理学用語です。 具体的には、判断がアンカーに近くなる傾向があります。 アンカリング効果は、人間が先に知っている情報を基準として、その後の判断を歪めてしまうという心理的な行動です。
インターネット等の情報提供サイトでは、アンカリング効果を高めるために「先着順」「早い者勝ち」「〇月限定」といった表現が良く使われます。また、元々の値段(アンカー)と、上記のようなプロモーションによる値引き後の値段を表記する場合もあります。

④プロスペクト理論
プロスペクト理論とは、行動経済学の基礎になる理論であり、人間は与えられた情報から、期待値(事象が発生する確率)に比例してものごとを判断するのではなく、状況や条件によって、その期待値を歪めて判断してしまうというものです。
例えば、投資家は収益よりも損失の方に敏感に反応し、収益が出ている場合は損失回避的な利益確定に走りやすい。一方、損失が出ている場合はそれを取り戻そうとしてより大きなリスクを取るような投資判断を行いやすいとされる。
よく、プロスペクト理論で説明に用いられるのは、宝くじです。宝くじに当選して、数億円を手に入れる確率は限りなくゼロに近いはずです。100万円でも、同様です。それでも、人は宝くじを購入します。それは、「当たるかもしれない」と思うからです。
購入する本人も、心のどこかでは、「ハズれるに決まっている。お金の無駄遣いだ。」と思っています。だからこそ、「タバコやお酒をやめて浮いたお金で買うから良いんだ」とか、「買わないことには当たらない」などと、自分に言い聞かせるわけです。
それでも、やはり、限りなくゼロに近い当選確率の宝くじを、自分ならば かなりの確率で当選すると信じて(歪んで認識して)いるから、宝くじを買うわけです。

⑤松竹梅の法則
松竹梅の法則とは、商品を3つの価格帯に分けて展開した場合、多くの人が真ん中の価格帯の商品を購入する傾向にあるという法則です。 焼肉屋さんのラインナップに例えると、松8,000円、竹6,000円、梅4,000円の三つのコースメニューに用意されている場合、多くの人が中間の価格帯の「竹」を選ぶ傾向にあります。

⑥バンドワゴン効果
バンドワゴン効果は、「人が持っているから自分も欲しい、流行に乗り遅れたくない」と言う心理が作用し、他者の所有や利用が増えるほど需要が増加する効果です。 「バンドワゴン」は行列の先頭をいく楽隊車を意味し、「バンドワゴンに乗る」とは、時流に乗る、多勢に与するということを意味します。

⑦ザイオンス効果
ザイオンス効果とは、別名「単純接触効果」とも呼ばれています。相手に何度も繰り返し接触することによって、だんだん好感度や評価などが高まっていくという効果です。同じ人やモノに接する回数が増えれば増えるほど、その人やモノに対して好印象を持つようになる心理現象のことです。
このザイオンス効果は人と直接会うという場合のみだけではなく、チラシやメールなどWeb上での接触もザイオンス効果を生むことが可能です。効果的なWebマーケティングを行うためにザイオンス効果はかかせません。毎日欠かさずブログを更新し、SNSに投稿することでもザイオンス効果は生まれます。ブログ記事の更新をSNSで紹介し、そこからWebサイトへアクセスしてもらうことで、接触回数をグッと増やすことができるからです。

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