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寄生獣 完結編

寄生獣完結編

みてきました。
漫画もってるのと、アニメ版も見てたので基本的ストーリーは全部しってますが、劇場版はやや展開が異なるので楽しみにしていました。
見たのは新宿のTOHOです。まだ新しい劇場なのでトイレがすごくキレイでした。
寄生獣はメッセージ性のある物語で有名だとは思いますが
・なんのために生まれて来たのか
・愛
・母性
・生きる本能
・環境問題
・人口問題
・食物連鎖
など様々がメッセージがあります。
とくに、深津絵里演じるパラサイト田宮良子が母性に目覚め、生きることの意味を悟り、我が子を守るシーンは考え深いものがありました。
後藤との戦闘は公害問題から放射性廃棄物への時事的な「毒」の問題になっています。そしてそれでも生きたいんだ。ごめんね。というセリフ。
そしてラスボス浦上のシーン。
浦上の言っていることも非常にわかります。そもそも人間の歴史は殺戮の歴史であってその勝者が歴史をつくってきたのであり、今この現在もその歴史の上に存在しています。もともと人間の本能の中では人を殺したいという野獣的な行動へと駆り立てる性が眠っていて、それを是とする浦上、自分自身こそが人間だと言っているわけです。
哲学的で本当に面白い作品だと思います。

途中のラブシーンもただのロマンティックなものでなく生々しく描写した点に好感がもてました。(ちょっと笑ってしまいましたが。)
それも全部ひっくるめて生きるってことなんだなあと思いました。
完全に個人的見解になりましたが、こういう哲学的メッセージがある物語は感慨にふけることができていいですね。

評価:超おすすめ

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